SMSを活用した販促・マーケティングは、到達率98%以上、メールよりも30%高い開封率という高い確実性から、多くの企業で活用されています。

本記事では、SMS販促の効果的な活用方法、12の具体的な事例、ROI計算手法、メリット・デメリット、法的規制まで、企業のマーケティング担当者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

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目次

SMSマーケティングとは?

SMSマーケティングとは、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を活用したコミュニケーション手法です。SMSは、携帯電話番号さえあれば、アプリのインストールやメールアドレス登録なしで、確実に顧客へメッセージを届けられることが最大の特徴です。

マーケティング施策としてSMSを活用することで、プロモーション告知、予約リマインド、本人認証、督促連絡など、様々なシーンで効果を発揮します。

そもそもSMSとは?

SMS(Short Message Service:ショートメッセージサービス)は、携帯電話番号を宛先として、短いテキストメッセージを送受信できるサービスです。

SMSの基本仕様:

  • 文字数:全角670文字まで(従来は70文字、現在は拡張対応)
  • 送信先:携帯電話番号(090/080/070等)
  • 特徴:アプリ不要、端末標準機能で利用可能

1990年代から提供されている歴史あるサービスですが、近年ではビジネス用途での活用が急速に拡大しています。

SMSがビジネスシーンで必要とされる背景

企業と顧客のコミュニケーション手段は多様化していますが、それぞれに課題があります。

メール:

  • 迷惑メールフォルダに振り分けられる恐れがある
  • 開封率が低い
  • 若年層のメール離れ

電話:

  • つながらない(不在・着信拒否)
  • 架電コストが高い
  • オペレーター業務の負担増

郵送DM:

  • コストが高い(印刷・郵送費)
  • 到達まで時間がかかる
  • 郵送料の高騰(2024年~)

こうした課題を解決する手段として、確実に届き、確実に読まれるSMSが注目されています。

SMS販促とは?効果的な活用方法

SMS販促の定義

SMS販促(ショートメッセージサービスを活用した販売促進)は、顧客の携帯電話に直接メッセージを送信し、購買行動や来店を促す手法です。

SMS販促が効果的な理由

指標SMSメールLINE
開封率メール比+30%20-30%60-70%
到達率98%以上80-90%ブロック可
即時性高い数時間即時
対応年齢層全年代40代以下中心40代以下中心

特に、メールと比較して開封率が30%高いという点は、重要な連絡やキャンペーン告知において大きなアドバンテージとなります。

SMS販促が向いているシーン

1. セール・キャンペーン告知

活用例:

  • タイムセール(24時間限定)
  • 在庫処分セール
  • 会員限定セール
  • クーポン配布

メッセージ例:

【〇〇ストア】本日23:59まで

全品20%OFFセール開催中!

クーポンコード: SALE2025

→ https://example.com/sale

2. 新商品・新サービス告知

活用例:

  • 先行予約開始
  • 限定商品入荷
  • 新店舗オープン

メッセージ例:

【新商品】〇〇様限定のご案内

人気ブランドの新作が本日発売!

先着100名様に特典プレゼント

→ https://example.com/new

3. 誕生日・記念日クーポン

活用例:

  • バースデークーポン
  • 会員登録記念日
  • 来店ポイント2倍デー

メッセージ例:

【お誕生日おめでとうございます】

〇〇様に特別クーポンをプレゼント

1,000円OFFクーポン(今月末まで)

→ https://example.com/birthday

4. カゴ落ち対策

EC業界では、カート追加後に購入完了しない「カゴ落ち」が課題となっています。

活用例:

  • 購入未完了のフォロー
  • 再訪問促進
  • 期間限定割引

メッセージ例:

【カートに商品が残っています】

〇〇様、ご検討中の商品はこちら

本日中のご購入で送料無料!

→ https://example.com/cart

業界別SMS販促事例

EC・小売業界

セール告知の即日効果:

  • CTR(クリック率): 15-20%
  • CV率: 5-10%
  • ROI: 300-500%

実際にくまざわ書店様では、KDDI Message Castの導入により、到達率向上、クレーム件数減少、架電数1,000~2,000件/月削減という成果を上げています。

【関連事例】: くまざわ書店様の導入事例

カゴ落ちリカバリー:

  • リマインドSMS送信でCV率10-15%回復
  • 24時間以内の送信が効果的

不動産業界

内見予約リマインド:

  • 無断キャンセル率 -50%
  • 予約確認の電話対応時間削減

新着物件情報:

  • 問い合わせ率 +30%
  • 即日来店率 +20%

不動産業界では、夏季のエアコン故障・クリーニングの案内を紙のDMからRCSに切り替えたことで、申込率が2.3倍に向上した事例もあります※

※出典:[日経クロストレンド「SMSの次世代規格『RCS』が企業のモバイル・コミュニケーションを革新」](https://xtrend.nikkei.com/info/09/00070/101700110/)

美容・サロン業界

予約確認SMS:

  • 無断キャンセル率 -70%
  • 予約変更の電話対応時間削減

リピーター促進:

  • 再来店率 +40%
  • 前回来店から30日後のリマインドが効果的

医療・クリニック

健康診断リマインド:

  • 受診率 +25%
  • 予約忘れによる機会損失削減

予約変更のご案内:

  • 患者満足度向上
  • 電話対応業務の削減

実際に医療法人隆誠会延岡保養園様では、KDDI Message Castの導入により、業務工数削減、約3/4のコスト削減、入金率5%向上という成果を上げています。

【関連事例】: 医療法人隆誠会延岡保養園様の導入事例

SMSを導入するメリット

メリット1:すぐに見てもらえる

KDDI Message Castでは、国内4キャリア直収接続により到達率98%以上を実現しています。開封率もメールよりも30%高く、送信したメッセージがほぼ確実に顧客の目に触れることが保証されます。即時性も高いため、タイムセールなど緊急性の高いプロモーションに最適です。

メリット2:レスポンスが良い

短いメッセージに短縮URLを添付することで、クリック率10-20%を実現できるケースが多く、メール(3-5%)と比較して高いアクション率が期待できます。

メリット3:コストパフォーマンスを上げやすい

KDDI Message CastをはじめとするSMS配信サービスの多くは、初期費用・月額費用が0円で、送信成功分のみの従量課金制です。少量から始められるため、まずは小規模なテストマーケティングを実施し、効果を確認してから本格展開することが可能です。

コスト比較例(1,000通配信の場合):

手段初期費用月額費用配信コスト合計
SMS0円0円約10,000円約10,000円
郵送DM(ハガキ)0円0円約63,000円~約63,000円~
郵送DM(封書)0円0円約84,000円~約84,000円~
メール0円5,000円~0円5,000円~

※SMS配信単価は1通10円で試算(実際の単価はボリュームディスカウント適用)

SMS導入によるデメリット

デメリット1:文字数制限による表現の制約

SMSは全角670文字(従来端末では70文字)という制限があります。

対策:

  • 要点を簡潔にまとめる:5W1Hを意識
  • 短縮URLを活用:詳細はWebページへ誘導
  • RCS(+メッセージ含む)への移行を検討:画像・動画・ボタン付きメッセージが可能

KDDI Message Castでは、2025年5月よりRCS配信に対応しており、RCSで届かない場合は自動的にSMSや+メッセージに切り替えるフォールバック機能も提供しています。

デメリット2:コストと運用負担

メールのように「何通送っても定額」ではなく、1通ごとに課金されます。

対策:

  • セグメント配信でターゲットを絞る
  • 配信タイミングを最適化して反応率を高める
  • ROI計算で費用対効果を可視化する

むやみに大量配信するのではなく、「誰に」「いつ」「何を」送るかを戦略的に設計することが重要です。

デメリット3:法的リスクがある

SMSは「特定電子メール法」の規制対象であり、以下のルールを守る必要があります。

必須事項:

  1. オプトイン(事前同意)の取得
  2. 送信者情報の明記(企業名・問い合わせ先)
  3. 配信停止方法の明記
  4. 配信停止依頼への対応

詳細は後述の「SMS配信の法的規制と注意点」セクションで解説します。

SMSを導入する際のポイント

ポイント1:短いメッセージで付加価値のある内容に仕上げる

文字数制限があるため、要点を簡潔にまとめることが重要です。

良いメッセージの5要素:

  1. 送信者名を明記(〇〇ストア、〇〇クリニック等)
  2. 顧客名を差し込み(〇〇様)
  3. オファー内容を具体的に(20%OFF、1,000円引き等)
  4. 期限を明示(本日23:59まで、今月末まで等)
  5. 短縮URLで詳細へ誘導

ポイント2:最小限の送信先に抑えて一斉送信も検討する

コストを抑えるため、セグメント配信でターゲットを絞ります。

セグメント例:

  • セグメントA: 過去3ヶ月購入なし(休眠顧客)→ 限定クーポンで再訪問促進
  • セグメントB: 月1回以上購入(優良顧客)→ 新商品先行案内
  • セグメントC: カゴ落ち(購入未完了)→ 24時間以内にリマインド

ポイント3:短い自社のドメイン名を短縮URLの代わりに利用する

長いURLを短縮すると、フィッシング詐欺と間違えられる可能性があります。自社の短いドメイン名を使用することで、信頼性を高められます。

ポイント4:オプトインとオプトアウトの道筋を明確にする

法令遵守のため、事前同意の取得と配信停止方法の明記が必須です。

ポイント5:SMS送信サービスを活用する

手動配信では、以下の課題が発生します。

手動配信の課題:

  • 配信リスト作成に時間がかかる
  • 送信ミス(誤送信・重複送信)のリスク
  • タイミングを逃す(配信予約ができない)
  • 効果測定が困難

SMS配信サービスを活用することで、CSV一括配信、送信予約、差し込み機能、API連携、効果測定などが可能になります。

ポイント6:定期的に改善を目指す

A/Bテストにより効果を継続的に改善します。

テスト事例:

テスト1: 割引表示方法

  • テストA: 「20%OFF」
  • テストB: 「2,000円割引」
  • 結果: テストBのCTR +35%

テスト2: 緊急性の表現

  • テストA: 「期間限定セール開催中」
  • テストB: 「本日23:59まで限定セール」
  • 結果: テストBのCTR +42%

テスト3: パーソナライズの有無

  • テストA: 「お客様へのご案内」
  • テストB: 「〇〇様へのご案内」
  • 結果: テストBのCTR +28%

SMSプロモーションの企画と実行

効果的なプロモーション企画の立て方

SMS販促を成功させるには、戦略的な企画が不可欠です。

ステップ1: 目的の明確化

まず、SMS配信の目的を明確にします。

主な目的:

  • 新規顧客獲得?
  • 既存顧客のリピート促進?
  • 休眠顧客の掘り起こし?
  • イベント・セールの集客?

目的によって、配信対象やメッセージ内容が大きく変わります。

ステップ2: ターゲティング

顧客データベースをセグメント分けし、ターゲットを絞ります。セグメント配信により、配信コストを抑えつつ、反応率を高めることが可能です。

ステップ3: メッセージ設計

前述の「ポイント1」を参考に、簡潔で分かりやすいメッセージを設計します。

タイミング戦略

SMS配信の効果は、送信タイミングに大きく左右されます。

プロモーション種類最適送信時間最適曜日理由
セール告知10:00 / 18:00金・土週末の購買意欲が高い
新商品告知12:00水・木昼休みに確認、週末までに検討
クーポン配布10:00月・金週初め・週末前の購買促進
カゴ落ちフォローカート追加後24時間以内全日記憶が新しいうちにリマインド
予約リマインド予約日前日の18:00全日翌日の予定確認タイミング

避けるべき時間帯:

  • 早朝(6:00より前):迷惑に感じられる
  • 深夜(22:00以降):同上
  • 通勤時間帯(7:00-9:00):埋もれやすい

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SMSの活用事例12選

SMSは、様々なビジネスシーンで活用されています。ここでは、代表的な12の活用事例を紹介します。

1. セール情報の発信

セールやキャンペーンの告知にSMSを活用することで、高い開封率を活かした即時的な集客が可能です。

活用シーン:

  • タイムセール告知
  • 新商品発売案内
  • 会員限定クーポン配布

効果:

  • 高い開封率により、確実に情報が届く
  • 即座にアクションを促せる

2. イベントやキャンペーンへ招待

展示会、セミナー、オープンハウス等のイベント集客にSMSを活用できます。

活用シーン:

  • セミナー開催案内
  • 展示会招待状
  • 店舗オープンイベント告知

効果:

  • 申込率向上
  • 当日リマインドによる無断欠席防止

3. 予約やサービスのリマインダー

予約日の前日や当日にリマインドSMSを送信することで、無断キャンセルを大幅に削減できます。

活用シーン:

  • 診察予約リマインド(病院・クリニック)
  • 美容院・サロン予約リマインド
  • レストラン予約リマインド
  • 車検・点検予約リマインド(自動車業界)

効果:

  • 無断キャンセル率 -50~70%
  • 予約確認の電話対応時間削減

実際にネッツトヨタ南九州様では、KDDI Message Castの導入により、82時間削減、100万円削減、来店遅刻率5%改善という成果を上げています。

【関連事例】: ネッツトヨタ南九州様の導入事例

4. 本人認証

SMS認証(ワンタイムパスワード送信)により、本人確認を行います。

活用シーン:

  • 会員登録時の本人確認
  • ログイン時の二段階認証
  • パスワードリセット
  • 決済時の本人確認

効果:

  • セキュリティ強化
  • 不正アクセス防止

5. 支払の請求や督促

料金未払いや書類未提出などの督促連絡にSMSを活用できます。

活用シーン:

  • 支払い期日のリマインド
  • 未提出書類の督促
  • 契約更新案内

効果:

  • 電話督促の工数削減
  • 入金率向上

金融業界では、ローン申込において申込不備や規約同意忘れで審査が中断しているお客様へ、返電依頼や同意のリマインドをSMS・RCS(+メッセージ)で送付することで、承認率が20%改善した事例もあります※

※出典:[日経クロストレンド「SMSの次世代規格『RCS』が企業のモバイル・コミュニケーションを革新」](https://xtrend.nikkei.com/info/09/00070/101700110/)

6. 緊急時の連絡

災害時や緊急時の連絡手段として、SMSは高い信頼性を持ちます。

活用シーン:

  • 台風・地震等の災害時連絡
  • 臨時休業のお知らせ
  • 緊急メンテナンス通知
  • 安否確認

効果:

  • 電話回線が混雑していても届く
  • 一斉配信により短時間で全員に通知

7. クーポンの送付

SMS経由でクーポンを配布することで、高い利用率を実現できます。

活用シーン:

  • 誕生日クーポン
  • 来店ポイント2倍クーポン
  • 期間限定クーポン

効果:

  • クーポン利用率向上
  • 来店促進・リピート促進

8. アンケートの実施

アンケート回答依頼をSMSで送信することで、回答率を大幅に向上できます。

活用シーン:

  • 顧客満足度調査
  • 商品・サービスのフィードバック収集
  • イベント後のアンケート

効果:

  • 回答率向上(メール比2-3倍)
  • 短時間で多くの回答を回収

9. 電話が通じなかったときのフォロー

コールセンターで電話がつながらなかった顧客に、SMSで折り返し連絡やWebページへの誘導ができます。

活用シーン:

  • 架電不通時の自動SMS送信
  • 折り返し連絡依頼
  • Web問い合わせフォームへの誘導

効果:

  • 折り返し率向上
  • オペレーター業務の効率化

実際に日本生命保険相互会社様では、KDDI Message Castの導入により、約280時間/月の工数削減、お客様の折り返し率約50%向上という成果を上げています。

【関連事例】: 日本生命保険相互会社様の導入事例

10. 顧客フォロー

顧客からの問い合わせ対応や、サポート情報の配信にSMSを活用できます。

活用シーン:

  • 問い合わせ受付確認
  • 対応状況の通知
  • FAQ・マニュアルページへの誘導

効果:

  • 顧客満足度向上
  • サポート業務の効率化

11. Webサイトへのスムーズな誘導

SMSに短縮URLを添付し、Webサイトへの誘導を行います。

活用シーン:

  • 新商品ページへの誘導
  • キャンペーンLPへの誘導
  • 会員専用ページへの誘導

効果:

  • クリック率10-20%(メール比3-5倍)
  • 確実な情報伝達

12. 休眠顧客の掘り起こし

一定期間来店・購入がない休眠顧客に、特別オファーを送信して再訪問を促します。

活用シーン:

  • 3ヶ月以上購入なし顧客への限定クーポン配布
  • 1年以上来店なし顧客への再来店キャンペーン
  • 休眠会員への復帰特典案内

効果:

  • 休眠顧客の復活率向上
  • LTV(顧客生涯価値)の最大化

SMS配信の法的規制と注意点

特定電子メール法の規制

SMSは「特定電子メール法」の規制対象であり、法令遵守が必須です。

1. オプトイン(事前同意)の取得

広告・宣伝目的のSMSを送信する場合、事前に顧客の同意を取得する必要があります。

同意取得の方法:

  • 会員登録時に「SMS配信に同意する」チェックボックスを設置
  • 店頭で同意書にサインをもらう
  • 電話で口頭同意を得る(録音推奨)

禁止事項:

  • 同意なしでの一方的な配信
  • 同意取得を偽装すること

2. 送信者情報の明記

SMSには、以下の情報を明記する必要があります。

必須情報:

  • 送信者名(企業名・店舗名)
  • 問い合わせ先(電話番号またはメールアドレス)

メッセージ例:

【〇〇ストア】

本日限定セール開催中!

詳細: https://example.com

配信停止: https://example.com/unsubscribe

問合せ: 0120-XXX-XXX

オプトイン取得のベストプラクティス

推奨方法:

  • Web会員登録時に明示的なチェックボックスを設置
  • 店頭での紙面での同意取得
  • 電話での口頭同意(録音保存)

避けるべき方法:

  • デフォルトでチェックが入っている(オプトイン偽装)
  • 同意内容が不明確

配信停止対応の重要性

顧客が配信停止を希望した場合、速やかに配信を停止する必要があります。

配信停止方法:

  • SMS内に配信停止用URLを記載
  • 電話・メールでの配信停止受付を明記

対応期限:

  • 配信停止依頼から原則1ヶ月以内(実務上は即時対応が望ましい)

その他の注意点

配信時間帯の配慮

法律では規定されていませんが、以下の時間帯は避けるべきです。

避けるべき時間帯:

  • 早朝(6:00より前)
  • 深夜(22:00以降)

これらの時間帯に配信すると、クレームや配信停止依頼が増える可能性があります。

送信頻度の配慮

過度な送信は、顧客満足度を低下させます。

推奨頻度:

  • 週1回程度
  • 月2-4回程度

ただし、顧客の属性やビジネスモデルにより最適な頻度は異なるため、配信停止率やクレーム率をモニタリングしながら調整することが重要です。

SMSのマーケティングはシステム化できる!

SMS配信を手動で行うと、配信リスト作成に時間がかかる、送信ミスのリスク、タイミングを逃す、効果測定が困難といった課題が発生します。

SMS配信サービスの主な機能

1. CSV一括配信

顧客リストをCSV形式でアップロードし、一括配信できます。

メリット:

  • 数千~数万件の配信も数分で完了
  • 手作業によるミスを防止

2. 送信予約機能

事前に配信日時を設定し、自動送信できます。

メリット:

  • 最適なタイミングで配信(例: 金曜10:00)
  • 営業時間外でも自動配信

3. 差し込み機能(パーソナライズ)

顧客ごとに異なる情報(名前、ポイント残高等)を自動挿入できます。

例:

〇〇様、現在のポイントは1,500ptです。

これにより、パーソナライズされたメッセージを大量配信できます。

4. API連携

既存システム(CRM、MA、ECサイト等)と連携し、自動配信を実現できます。

活用例:

  • 会員登録時に自動でウェルカムSMS送信
  • 注文完了時に自動で確認SMS送信
  • カート放置24時間後に自動でリマインドSMS送信

5. 効果測定・レポート

配信結果をレポート形式で確認できます。

確認できる指標:

  • 送信成功数・失敗数
  • 到達率
  • エラー内訳(無効番号、キャリアエラー等)
  • URL短縮サービスと連携すれば、CTRも計測可能

SMS販促のROI計算と効果測定

ROI計算式

SMS販促の費用対効果を測定するには、ROI(投資利益率)を計算します。

基本計算式:

ROI (%) = (売上 – コスト) ÷ コスト × 100

実例で見るROI計算

【例】ECサイトのタイムセール告知

  • 送信数: 10,000通
  • 送信単価: 10円/通
  • 配信コスト: 100,000円
  • CTR(クリック率): 15%(1,500クリック)
  • CV率(購入率): 10%(150件購入)
  • 客単価: 3,000円
  • 売上: 450,000円

ROI計算:

ROI = (450,000 – 100,000) ÷ 100,000 × 100 = 350%

つまり、**10万円の投資で45万円の売上、ROI 350%**という結果です。

ROI計算シミュレーター(試算例)

以下の表で、条件を変えた場合のROI試算ができます。

送信数送信単価配信コストCTRCV率客単価予想売上予想ROI
5,000通10円50,000円15%10%3,000円225,000円350%
10,000通10円100,000円15%10%3,000円450,000円350%
10,000通10円100,000円20%10%3,000円600,000円500%
10,000通10円100,000円15%15%3,000円675,000円575%

シミュレーションから分かること:

  • CTRを15%→20%に改善すると、ROIが350%→500%に向上
  • CV率を10%→15%に改善すると、ROIが350%→575%に向上

つまり、メッセージ内容の最適化(CTR向上)と、ランディングページの改善(CV率向上)の両方が重要ということです。

KPI設定

SMS販促では、以下のKPIを設定して効果測定を行います。

KPI目標値計測方法
到達率95%以上SMS配信サービスの管理画面
CTR(クリック率)10-20%ウェブ解析ツール(UTMパラメータ利用)
CV率(購入率)5-15%ウェブ解析ツール、ECサイト管理画面
ROI200%以上売上 – コスト ÷ コスト × 100

効果測定の方法

SMS販促の効果測定は、以下の2つのフェーズに分けて行います。

1. KDDI Message Cast管理画面での配信効果測定

確認できる指標:

  • 送信成功数・失敗数
  • 到達率
  • エラー分析(無効な電話番号、キャリアエラー等)

SMS配信サービスの管理画面では、「メッセージが正しく配信されたか」を確認できます。

2. ウェブサイト流入後の効果測定(Google Analytics)

SMSに記載したURLから顧客がウェブサイトに流入した後の行動は、Google Analyticsで測定できます。

UTMパラメータの設定例:

https://example.com/sale?utm_source=sms&utm_medium=marketing&utm_campaign=summer_sale

URLにUTMパラメータを付与することで、Google Analyticsの「集客」→「キャンペーン」レポートで以下の指標を確認できます。

Google Analyticsで確認できる指標:

  • SMSからのウェブサイト流入数(セッション数)
  • 流入後のコンバージョン数
  • 購入金額(eコマース設定が必要)
  • 直帰率、滞在時間などの行動指標

注意点: Google Analyticsで測定できるのは、「ウェブサイトに流入した後」のデータです。SMSのクリック率やSMS配信の到達率などは、KDDI Message Castの管理画面で確認する必要があります。

これら2つのデータを組み合わせることで、「配信成功」→「URL クリック」→「ウェブサイト訪問」→「購入」という一連の流れを把握できます。

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意外と知らないKDDI Message Castの活用方法

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意外と知らないKDDI Message Castの活用方法

SMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」

KDDI Message Castの特徴

KDDI Message Castは、市場シェアNo.1(16.59%)のSMS配信サービスです。

主な特徴:

1. 通信キャリアKDDIならではの圧倒的信頼性

  • 到達率98%以上(国内4キャリア直収接続)
  • 24時間365日監視体制
  • キャリアレベルのセキュリティ基盤
  • 誤送信防止機能(解約履歴チェック)

2. 開封率の高さ

  • メールよりも30%高い開封率
  • 重要な通知に最適なチャネル

3. RCS対応による次世代コミュニケーション

2025年5月より業界初のRCS配信対応

RCS(Rich Communication Services)は、SMSの進化版であり、以下の機能が利用できます。

RCSの主要機能:

  • 企業ロゴ・認証済みマーク表示
  • 画像・動画・ボタンを含むリッチコンテンツ
  • フォールバック機能(RCS→+メッセージ→SMS自動切替)

RCS導入効果実績:

  • 不動産業界: 申込率2.3倍向上
  • 金融業界: ローン承認率20%改善
  • 一般的な効果: クリック率SMS比1.5~2倍向上

※出典:[日経クロストレンド「SMSの次世代規格『RCS』が企業のモバイル・コミュニケーションを革新」](https://xtrend.nikkei.com/info/09/00070/101700110/)

4. Salesforceとの完全連携

  • AppExchange平均評価4.75の信頼性
  • Salesforceフロー機能との連携による高度な自動化
  • 送信履歴・開封率をSalesforce内で一元管理
  • AI拡張オプション: Agentforceとの連携で自動生成・自動応答を実現

5. 充実の機能

基本機能:

  • 長文送信(最大660文字)
  • 送信予約機能
  • 差し込み機能(パーソナライズ)
  • 個別/一斉送信
  • 短縮URL機能

高度なオプション機能:

  • ビデオ遠隔通話「Liveアシスト」
  • キャリア共通番号(0005から始まる番号)
  • 送信元番号指定
  • 誤配信防止機能
  • オプトアウト機能
  • KDDI Message Cast for DXハガキ
  • 双方向SMS(API・Salesforce版)

6. 導入しやすい料金体系

  • 初期費用: 0円
  • 月額費用: 0円(完全従量課金制)
  • 課金: 送信成功分のみ
  • 無料トライアル: 最大2ヶ月、3,000通まで(業界最高水準)
  • ボリュームディスカウント: 送信通数に応じて適用

KDDI Message Castが選ばれる理由

1. KDDIブランドの安心感

大手通信会社としての信頼性と、携帯電話事業で培った運用ノウハウが強みです。

2. 初期投資不要

初期費用・月額費用0円のため、リスクなく始められます。

3. 充実のサポート体制

  • 専任カスタマーサクセス担当による伴走支援
  • 導入初期の丁寧なサポート
  • メールマガジンでの活用術発信
  • 充実したナレッジベース

4. 業種別対応

  • 医療機関向けプラン
  • 金融機関向けセキュリティ対応
  • 自治体向けソリューション
  • 各業種に最適化された活用提案

3つの利用方法

KDDI Message Castは、企業の技術環境や運用スタイルに合わせて、3つの利用方法を提供しています。

1. 管理画面(入稿ポータル)

対象: 「まずは簡単に始めたい」お客様向け

特徴:

  • 直感的な操作で一斉送信・個別送信
  • 660文字の長文対応
  • テンプレート機能
  • CSV出力による配信ログ管理
  • マニュアル不要で操作可能

2. API連携

対象: 既存システムとの統合を重視するお客様向け

特徴:

  • 認証システム、督促システム、顧客管理システムと連携
  • リアルタイムでの自動送信
  • 開発サポート充実
  • 技術環境に合わせたカスタマイズ可能

3. Salesforce連携

対象: CRMを中心とした統合的な顧客管理を求めるお客様向け

特徴:

  • AppExchangeから無料インストール
  • Salesforceフロー機能との連携
  • 高度な自動化(「商談ステージ変更→SMS自動送信」など)
  • パーソナライズされたメッセージ配信
  • AI拡張オプション(Agentforce連携)

豊富な導入実績

KDDI Message Castは、様々な業界・業種で導入されています。

自治体:

  • 名古屋市: 1日350時間の業務削減

金融・保険:

  • 日本生命保険相互会社: 約280時間/月の工数削減、折り返し率約50%向上

自動車:

  • ネッツトヨタ南九州: 82時間削減、100万円削減、来店遅刻率5%改善

医療:

  • 医療法人隆誠会延岡保養園: 業務工数削減、約3/4のコスト削減、入金率5%向上

小売・流通:

  • くまざわ書店: 到達率向上、クレーム件数減少、架電数1,000~2,000件/月削減

ペット:

  • ペッツファースト: 到達率96%以上実現、年間130万円の売上維持

その他、不動産、人材、介護、物流など、幅広い業種での導入実績があります。

まとめ

SMSマーケティングは、高い到達率(98%以上)とメールよりも30%高い開封率を活かし、確実に顧客にメッセージを届けられる手法です。

本記事のポイント:

  1. SMSマーケティングの定義: 携帯電話番号を活用したコミュニケーション手法
  2. SMS販促の効果: セール告知、新商品案内、誕生日クーポン、カゴ落ち対策
  3. メリット: すぐに見てもらえる、レスポンスが良い、コストパフォーマンス向上
  4. デメリット: 文字数制限、コスト、法的リスク
  5. 導入のポイント: 簡潔なメッセージ、セグメント配信、A/Bテスト
  6. 12の活用事例: プロモーション告知から休眠顧客掘り起こしまで
  7. プロモーション企画: 目的明確化→ターゲティング→メッセージ設計
  8. タイミング戦略: 曜日・時間帯の最適化
  9. ROI計算: 費用対効果を可視化し、継続的に改善
  10. 法的規制: 特定電子メール法の遵守が必須
  11. システム化: SMS配信サービスで効率化・自動化
  12. KDDI Message Cast: 市場シェアNo.1、RCS対応、充実のサポート

SMS販促を成功させるには、戦略的な企画・実行・効果測定のサイクルを回すことが重要です。KDDI Message Castなら、初期費用・月額費用0円、無料トライアル(最大2ヶ月3,000通)で始められるため、まずは小規模なテストマーケティングから開始することをおすすめします。

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SMSとKDDI Message Castがわかる3点セット

この資料でわかること

  • SMSの利用実態と他コミュニケーションツールとの比較
  • ビジネスシーンにおけるSMSの代表的な利用用途
  • 「KDDI Message Cast」の導入事例