SMS(ショートメッセージサービス)は、電話番号だけで相手の端末やキャリアを問わず確実にメッセージを届けられる便利な手段です。アプリのインストールも不要で手軽に利用できる一方、送信には費用がかかるため、導入に迷う企業も少なくありません。

この記事では、無料で利用できるSMS送信サービスがあるのか、また選ぶ際のポイントについて、法人利用を中心にわかりやすくご紹介します。ぜひご活用ください。

無料でSMSを利用することはできる?

ビジネスにも多用途に使えるSMSですが、無料で利用することはできるのでしょうか。ここでは、SMSが本当に無料なのか、その実態と注意点についてわかりやすく解説します。

SMSは受信だけなら無料

現在、日本国内の主要キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)では、SMS受信は文字数にかかわらず無料で利用できます。

一方で、送信には料金が発生し、その金額はキャリアや契約プランによって異なります。

たとえばドコモのSMS料金は、全角70文字までの送信で3円、71〜134文字で6円(税込)など、送信文字数に応じて段階的に加算される料金体系が採用されています。

国内ではSMSを完全無料で利用することは難しい

海外のIP電話アプリを利用すれば、SMSを無料または低価格で使える場合があります。たとえば「textPlus」では、アメリカの電話番号を無料で取得でき、SMSの送受信も可能です。「Dingtone」は有料ですが、アメリカやカナダなど複数の国の番号に対応しており、利便性の高さが特徴です。

ただし、日本のWebサービスでは本人認証に国内の電話番号が必要とされることが多く、海外番号では認証に使えないケースもあります。

一方、国内の格安SIMを利用する場合、データ専用プランではSMSが使えないことがあります。本人認証などでSMSを利用したい場合は、音声通話付きプランか、SMS機能の有料オプションの追加が必要です。そのため、国内でSMSを完全無料で使うのは難しいのが現状です。

法人利用ならSMS送信サービスの無料トライアルを利用できる

ビジネスでSMSを大量に送信する必要がある場合は、法人向けに設計された「SMS送信サービス」の活用がおすすめです。操作性に優れ、配信管理や送信履歴の確認など、業務効率化に役立つ機能が充実しています。

多くのサービスでは無料トライアルが提供されており、複数のツールを比較しながら自社の運用体制や目的に合ったサービスを選ぶことが可能です。

無料のSMS送信サービスを選ぶときのポイント

実際にSMS送信サービスを比較・検討する際には、どのような点に注目すればよいのでしょうか。ここでは、目的に合ったサービスを選ぶために押さえておきたい3つのポイントを解説します。

必要な機能が利用可能か確認する

ビジネスでSMS送信サービスを選ぶ際は、予約リマインドや本人認証などの目的を明確にし、必要な機能が備わっているかを確認しましょう。主な機能には、次のようなものがあります。

  • 一斉送信:複数の宛先へ同じ内容のSMSを同時に送信する機能
  • 予約送信:指定した日時にSMSが自動的に送信される機能
  • 長文SMS:通常のSMSの文字数制限を超えて、より長いメッセージを送信する機能
  • 短縮URL:長いURLを短いURLに変換してSMSに含める機能
  • 双方向SMS:送信だけでなく、受信も可能なSMS機能
  • API連携:他のシステムやアプリケーションと連携してSMS送信機能を組み込む機能

セキュリティが問題ないか確認する

SMS送信サービスを選ぶ際は、セキュリティ対策も重要なポイントです。セキュリティ面を強化する以下のような機能が備わっているか、事前に確認しておきましょう。

  • 送信元番号指定:自社の電話番号など、任意の番号を送信元として表示できる機能
  • 承認機能:SMS送信前に管理者の承認を経ることで、誤送信を防止する機能
  • 誤配信防止機能:契約者が変更されている可能性があると判定された場合には配信をリストから除外する機能

加えて、アクセス制御も重要な要素です。IPアドレスによるアクセス制限や、担当者ごとの操作権限を設定できる機能があれば、不正アクセスや操作ミスのリスクを大幅に軽減できます。

SMSの無料トライアルで利用できる機能は?

SMS送信サービスは、機能、通数、料金が事業者ごとに異なり、無料トライアルは一斉送信などの試用が可能ですが、送信数や機能に制限があることが多いです。APIトライアルがない場合もあり、詳細については問い合わせが必要です。無料で利用できる範囲は限られており、継続利用にはアップグレードや本契約が求められます。複数のサービスを比較するためにも、無料トライアルを活用することをおすすめします。

たとえば、「KDDI Message Cast」では、一斉・個別送信、予約機能などが利用でき、実際の運用に向けたテストが可能です。

法人向けの「SMS送信サービス」とは?

法人向けSMS送信サービスは、企業が顧客や従業員に一括送信・管理できるクラウド型サービスです。予約確認やリマインダー、本人認証、キャンペーン告知など、さまざまな用途に対応します。

スマートフォンからの個別送信とは異なり、PC上で管理画面を使って効率的に一斉配信が可能。個別メッセージの差し込みや送信予約、長文対応などニーズに応じた機能も用意されています。

さらに、顧客管理システムとのAPI連携により、既存の業務システムとスムーズに統合して顧客情報をリアルタイムで反映することもできます。SMS送信サービスを活用することで、個別送信の手間を大幅に削減し、業務効率化を実現できます。

SMSの無料トライアルをするなら初期・定額0円のKDDI Message Castがおすすめ

SMS送信サービスの導入を検討している法人の方には、「KDDI Message Cast」の無料トライアルがおすすめです。最大2カ月間・3,000通までSMS配信が試せるため、自社の業務に適しているかを事前に確認できます。

初期費用と月額費用が0円で利用できて、到達率98%以上、開封率80%以上という高い実績を誇ります。660文字までの長文機能や短縮URL機能も基本機能に含まれており、初めてのSMS活用にも導入しやすいサービスです。

業務効率化や顧客コミュニケーションの強化に向け、まずは無料トライアルで使い勝手を確かめてみてはいかがでしょうか。

まとめ

SMSを無料で利用する方法には限りがありますが、法人向けSMS送信サービスでは、無料トライアルを通じて機能や使い勝手を確認できます。送信機能の充実度やセキュリティ対策はもちろん、安心して利用できるサポート体制が整っているかどうかも重要な検討ポイントです。

無料トライアル期間を上手に活用して、自社の目的や運用に合ったサービスを見極めることで、SMS料金を安く抑えながら効率的に活用しましょう。