目で見ても耳で聞いてもよく似ているSMSとSNS。しかし、意味するものはまったく違うものです。携帯電話に触れる機会の多い今の時代、SMS(ショートメッセージ)とSNS(ソーシャルネットワーク)がどのようなものなのか、しっかり理解しておきましょう

この記事では、SMS(ショートメッセージ)とSNS(ソーシャルネットワーク)の違いを解説するとともに、特徴と使い分け方もご紹介していきます。

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SMS(ショートメッセージ)とSNS(ソーシャルネットワーク)の違い

SMSとは携帯電話番号を知っている相手と気軽にテキストでコミュニケーションができる通信サービスです。「Short Message Service」の略で、「Short Message(短いメッセージ)」をテキストのみで送受信できる仕組みになっています。キャリアとの契約でSMSを使用できるようになっていればアプリインストールなどの初期設定をせずともSMSの送受信が可能です。

一方、SNSとはオンラインサービスを通して社会でのコミュニケーションを促進するためのプラットフォームサービスです。「Social Networking Service」の略で、「Networking(つながり作り、ネットワーキング)」が中心に置かれています。

SMSとSNSの基本的な違いを表にまとめました。

SMSSNS(LINE、X【旧:Twitter】、Facebook、Instagramなど)
送信方式電話番号を使用して短めのテキストメッセージを送受信インターネットを介してチャットや通話、記事の投稿、写真や動画などを送受信
利用料金1通当たり3~30円程度受信料は無料データ通信料のみ
主な用途短いテキストのやり取り、本人確認や二段階認証など広い情報発信やコミュニケーションツール
セキュリティ面・乗っ取りやなりすましがされにくい・高いセキュリティ機能を付けられる・ブロック機能あり・乗っ取りやなりすましがされやすい・個人情報の流出や炎上の危険性あり・ブロック機能あり

また、企業利用とプライベート利用の違いについては、以下の表にまとめました。

企業利用においては、SMSとSNSの強みを理解して、適切に使い分けることが大切です。

SMSSNS(LINE、X【旧:Twitter】、Facebook、Instagramなど)
企業利用本人確認や支払い催促、二段階認証や予約確認、販売促進など企業のブランディングや顧客ターゲットに向けた情報発信など
プライベート利用本人宛へ直接連絡など趣味や日常生活のテキスト・画像・動画の投稿、相互交流など

SMS(ショートメッセージ)の特徴

SMSはキャリア回線を利用してショートメッセージの送受信をするのが特徴です。EメールやSNSの通信の場合にはインターネット回線を使う点が異なります。スマホでは通知設定ができる点でSMSはSNSのメッセージに似ていますが、リーチしやすさや通信回線などを比較すると利用面では大きな違いがあるサービスです。

SMSの利用料金についてですが、毎月固定で基本料金がかかるということはありません。メッセージを受信するのは無料で、メッセージを1通送信ごとに3円〜30円程度かかります。文字数に応じて料金は変わり、文字数が少ない方が安くすみます。

また、宛先には電話番号を利用することが特徴です。メールアドレスは変更等でメッセージが届かなくなることがありますが、電話番号であれば、変更する人が少なく、メッセージが届きやすいというメリットもあります。

ただし、写真や動画などを送ったり、件名を設定したりすることはできません。あくまでテキスト文のみの簡単なやりとりと考えておきましょう。

SMSが利用できるメッセージサービス

+メッセージの詳細情報

2018年からSMSの進化版とも言えるメッセージアプリ「+メッセージ」が利用開始されました。このアプリはSMSが送れるだけでなく、+メッセージ利用者同士なら電話番号を宛先に写真や動画、スタンプなども送り合えます。

<「+メッセージ」の基本機能>

初期費用0円
月額費用11,000円/月(税込)
配信料金22円/通(税込)月間500通まで無料
公式アカウント表示オプション22,000円/月(税込)
制限・国内キャリアのみ対応・海外キャリアの携帯端末には配信不可
魅力・開封状況の確認が可能・重要なお知らせを配信できる・長文、画像や動画の配信可能・コンテンツが充実

次に、SMSと利用目的が近いSNSのLINEと比較してみましょう。

SMSLINE
送れる相手電話番号を知っている人LINEの利用者
送信できる文字数全角670文字※一部端末では全角70文字全角1万文字
送信料・受信料1通当たり約3~33円受信料は無料データ通信料のみ
画像送信の有無送信不可画像・動画が送信可能
送信通知・既読通知なしあり

大きな違いは、送信可能な文字数です。SNSのひとつであるX(旧:Twitter)のダイレクトメッセージ(DM)も上限1万文字、Instagramは1,000文字を送信できます。

また、SMSは文字数に応じて送信料がかかりますが、LINEをはじめ、多くのSNSの通常機能はデータ通信料のみで利用可能できるといった違いがあります。

なお、SMSは、送信元番号を企業が指定でき、「+メッセージ」には認証済みマークが表示されます。なりすましによるフィッシング詐欺を判別しやすく、誤配信防止機能(有料オプション)や送信元番号指定、SMS詐欺対策パッケージサービスがあるため、安心性が高いと言えるでしょう。

SMSをより詳しく知りたい方はこちら
SMS(ショートメッセージ)とは

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SNS(ソーシャルネットワーク)の特徴

SNSは、情報交流をする場が提供されているのが特徴で、メッセージの送受信だけでなくアカウントを運営して写真や動画などをシェアしたり、通話やチャットをしたりすることが可能です。

また、新しい人との出会いや古い友人との再会の場を提供する目的もあります。同じ興味や関心を持っている人たちとグループを作ってコミュニケーションを取ったり、名前や住所などで検索をかけて知人を探したりできる仕組みになっています。

料金についてですが、SNSはインターネット回線を使用するので、ネット代(通信料)がかかります。しかし、それ以外に料金がかかることはないので、インターネットさえつながる環境にあれば実質無料ということになります。

SNSは世界中の誰とでも関わりを持つことができるのがメリットの反面、注意しなければならない点もあります。誰とでもコミュニケーションが取れるということから、自分が発信した言葉や画像、動画に対して攻撃的なコメントが寄せられたり、炎上したりするリスクもあります。発信する側もコメントする側も不快な思いをさせないよう周りに配慮する必要があるでしょう。

代表的なSNSサービス

Facebook

Facebookは2004年にハーバード大学の学生用交流サイトとして始まったサービスで、2006年に一般にも開放されました。世界で最も利用者数の多いSNSと言われており、他の多くのSNSがハンドルネームを使用できるのに対して、実名での登録が必須なのが特徴です。

引用元:【最新Excel配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE)

X(旧:Twitter)

X(旧:Twitter)は2006年に始まったサービスで、1投稿140文字(半角280文字)以内という文字制限があるのが特徴です。フォローし合ったりコメントやいいねをしたりなど、人とのつながりが生まれるため広い意味でSNSと言えますが、X社(旧:Twitter社)は「X(旧:Twitter)はSNSではない」と表明しています。

Instagram

Instagramは2010年にiOS用のアプリとして始まった写真・動画共有サービスで、2012年にはAndroid版もリリースされました。フォローしている人の投稿を見るだけでなく、写真や動画にハッシュタグを付けて投稿することで、見たい写真を探す際はハッシュタグ検索をするというのが一般的な使い方となっています。

LINE

LINEは2011年に開始されたメッセージアプリで、個人間やグループでのコミュニケーションツールとして特に日本で多く利用されています。テキストだけでなく写真や動画、スタンプなどを簡単に送り合えるのが特徴で、音声やビデオで通話することもできます。

SMSとSNSの比較

SMSとSNSの比較表

ここまで書いてきたようにSMSとSNSはまったく異なるものですが、多くのSNSにはDM機能があるのでSMSと同じようにメッセージのやりとりもできます。では、SNSのDMとSMSではどのような違いがあるのでしょうか。例としてFacebookのメッセージ機能であるMessengerと比較してみましょう。

SMSは電話番号を知っていれば送れるので、連絡先が電話番号しかわからない場合にもメッセージを送れるという利点があります。
Messengerは利用者同士でしか送れませんが、画像を送れたり既読がわかるなどSMSにはない機能があります。

メッセージのやりとりで利用する場合にも、それぞれ特徴を知っておくことで適切なツールを選ぶことができます。

SMSとSNSの使い分け

特徴を理解できたところで、使い分けについてもご紹介します。
個人間で使うにもビジネスに使う場合にも、特徴を踏まえた上で使い分けることが大切です。

SMSの使い方

SMSはどの携帯電話にも標準搭載しているため、アプリやサービスを利用しているかなど考慮する必要がなく、電話番号さえ知っていればメッセージが送れます。

そのリーチの広さとポップアップ表示されることによる開封率の高さを活かして、企業や自治体からの重要なお知らせなどでも使われています。

SMS送信サービスを利用することで一斉送信もできるため、今後さらに活用の場が広がっていきそうです。

SMS送信サービスについてはこちらの記事もご覧ください。
SMS(ショートメッセージ)送信サービスとは

SNSの使い方

FacebookやTwitter、Instagramでは自分の関心があることを発信したり、フォローしたりすることで、同じ趣味嗜好の人とつながりを作ることができます。

また、気になる商品やお店をSNSで検索することで本音の評価や評判を調べるという使い方も当たり前になってきています。

企業側ではSNSに商品やサービスの情報を投稿するだけでなく、ユーザーと継続的にコミュニケーションを取ることで企業自体のファンを増やしていくことも今の時代のSNSの使い方です。

SMSとSNSを混同しないためには?

SMSとSNSは「M」と「N」の一字違いの略称です。うっかり混同してしまうこともありますが、「メッセージ(Message)」か「ネットワーキング(Networking)」かを考えれば区別できるでしょう。ショートメッセージに特化しているのがSMSなのに対して、幅広く人と人とのコミュニケーションの場を提供しているのがSNSです。

よくある質問

SMSの料金はいくらかかかりますか?

SMSの料金は、1通送信するごとに料金がかかりますが、受信料は無料です。送信する料金は、1通ごとに3~30円程度かかり、国際SMSは1通50〜1,000円(免税)です。一定の文字数を超えると追加料金が発生します。料金プランによって送信が無料になったり、無料通信分に含まれるケースもあります。SMS利用時には、料金体系をよく理解するようにしてください。

SMSが届かない場合の対処法は?

SMSが届かず、携帯電話を再起動しても改善しない場合は、以下の対処法をお試しください。

  • 電波状況や通信障害を確認及び改善する。
  • SMSの受信拒否設定や電話番号の着信拒否を確認する。
  • 携帯電話の不具合がないか確認する。
  • メッセージアプリが最新バージョンか確認する。
  • 文字数や送信件数が多すぎないか確認する。
  • 格安SIMの契約プランを確認する。
  • MNPで乗り換えた場合は、現在の携帯電話会社に相談する。

ショートメールとSMSは同じものですか?

ショートメールはSMSと同じ意味で使われることが多いですが、ショートメールはより広い範囲を含む場合があります。

SMSは、携帯電話ネットワークを通じて送信されるテキストメッセージを指し、最大160文字のテキストメッセージを送信するサービスです。

一方、ショートメールは上記のほかに、MMS(携帯電話のネットワークを利用したマルチメディアメッセージ)やインスタントメッセージ(インターネットを利用したリアルタイムのメッセージングサービス)を含むことがあります。

法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」

「KDDI Message Cast」は、顧客の携帯電話番号宛てにメッセージを直接届けるサービス。このサービスは、画像や動画といったリッチコンテンツの配信もできる「+メッセージ」機能を提供しています。

キャンペーン告知やクーポン配布、イベント招待など、さまざまなシーンで活用でき、定額料金で多数のユーザーにメッセージを一斉送信することが可能です。

テキストは最大全角2,730文字まで対応しているため、長文や詳しい情報を案内することが可能です。さらに、送信確認や開封状況のログ確認、なりすまし防止機能も備えているため、重要なお知らせを安心して受信することができます。

SMSとSNSの違いのまとめ

見た目も音も似ているSMSとSNSですが、まったく異なるものということはわかっていただけたと思います。ただ、どちらも使い方次第で生活を豊かにできるものであり、特徴に合わせてうまく活用していきましょう。

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本書のポイント

本書から一部抜粋

  • ビジネスシーンにおけるSMSの利用推移(2025年には〇〇億通まで拡大が予想)
  • 代表的な導入業界や利用用途の紹介
  • 従来の連絡手段(E-mail、DM、電話)とSMSの比較効果(コストなど数値を交えてご紹介)
  • 各ツールごとでのメリットとデメリット
  • 実際の導入事例(利用用途に加え、導入前の課題と導入後の効果をご紹介)