SMSに心当たりのない迷惑メールが届き、困惑した経験はありませんか。Eメールだけでなく、SMSにも迷惑メールは頻繁に送られてきます。

本記事では、SMSに迷惑メールが届く原因から、メッセージの見分け方、具体的な対策まで詳しく解説します。キャリア・デバイス別の拒否設定もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

無料

資料ダウンロード

SMS活用法・事例集

「用途別でのSMS活用」

資料をダウンロード(1分)

目次

SMSに迷惑メールが届くのはなぜ?

SMSで迷惑メールが送られてくる原因はどこにあるのでしょうか。主な理由を3つご紹介します。

迷惑メールの業者に連絡先が漏れた

根本的な原因として、迷惑メール送信業者に携帯電話番号が漏れてしまった可能性が考えられます。過去に登録したサービスから流出したケースのほか、リスト販売業者から電話番号を入手した悪質業者がSMSを送信するケースもあります。

無作為な番号への送信でたまたま当たった

SMSは携帯電話番号宛に送信するため、ランダムな数字の組み合わせでもメッセージが届く可能性があります。悪質な業者は無作為に生成した番号へ迷惑メールを送りつけており、偶然あなたの番号が一致してしまったというケースも少なくありません。

会員登録などのリスト取得目的のサービスを利用した

お得なキャンペーンなどを謳い、会員登録や資料請求の際に入力された電話番号を不正に取得する悪質なサービスも存在します。有名な企業名を騙る手口もあり、誤って登録した結果、電話番号が漏洩して迷惑メールが届くようになるトラブルが増えています。

SMSに届く迷惑メールの見分け方

迷惑メールが疑われるSMSが届いた際の、効果的な見分け方を紹介します。

企業の公式サイトをチェック

送信元として記載されている企業名がわかる場合、まずは公式サイトを確認しましょう。公式サイトでは、注意喚起として迷惑メールの具体的な手口や文面が公開されていることがよくあります。不安な場合は、公式サイトの問い合わせフォームからSMSの内容を伝え、正規の通知か確認するのも有効です。

送信元の電話番号を検索

SMSは送信元の電話番号が表示されます。知らない番号から届いた場合は、その番号をコピーして検索エンジンで調べてみましょう。悪質な業者からのSMSであれば、検索結果に迷惑メールに関する情報が表示されることがあります。すぐにできる確認方法なので、まずは検索を試してみてください。

SMSに届く迷惑メールの内容の種類

SMSで送られてくる迷惑メールには、いくつかの典型的なパターンがあります。以下に代表的なショートメールの迷惑メール例を挙げます。

架空請求の送付

有料サービスの未払い料金などを装い、支払いを要求する手口です。「料金を滞納しています」「法的措置へ移行します」といった文言で不安を煽り、記載された連絡先へ誘導しようとします。

宅配便の再配達

宅配業者を装い、「お荷物のお届けにあがりましたが不在の為持ち帰りました」といった内容でSMSを送る手口です。再配達の依頼を促し、記載されたURLや電話番号から個人情報をだまし取ろうとします。

アカウント情報の変更依頼

「不正なログインを検知したため、パスワードを変更してください」などと偽り、アカウント情報を更新させようとする手口です。記載されたURLはフィッシングサイトであり、入力したIDやパスワードが盗まれてしまいます。

懸賞の当選連絡

「100万円が当選しました」といった内容で、賞金受け取りのためにURLへのアクセスを促す手口です。SMSは短文のため詳細が書かれていなくても疑いにくいですが、リンク先で個人情報を入力させるフィッシング詐欺が目的です。

AIを悪用した新型の詐欺手法

近年、AI技術の進歩により詐欺メールの手口は巧妙化しています。個人の興味や状況に合わせて最適化された内容のメールが送られてくるほか、AIによって生成された自然な日本語の文章で送られてくるため、見分けることが非常に困難になっています。

なりすまし迷惑メール

送信元を有名企業や銀行、知人になりすまして迷惑メールを送る手口です。特に、送信元名を自由に設定できる国際電話網を悪用したケースが増加しており、この手口によるフィッシング詐欺の被害が拡大しています。

なりすましメールを見分けるには、次の点に注意しましょう。

  • 緊急を装った内容には注意する。
  • 同じ発信元から、いつもと違う内容のメールが送られてきたら注意する。
  • リンクのクリックを促すメールには注意する。
  • 内容に疑問を感じた場合は、発信元の企業に直接確認する。

関連リンク:SMSを使ったフィッシング詐欺が増加!被害事例や対策を解説
関連リンク:スミッシングとは?主な手口やリスク、被害事例、有効な対策を徹底解説

無料

資料ダウンロード

SMS活用法・事例集

「用途別でのSMS活用」

資料をダウンロード(1分)

SMSに迷惑メールが届いたときにしてはいけないことは?

迷惑メールの被害を防ぐために最も重要なのは、メッセージの内容に従って行動しないことです。たとえSMSを開いてしまっても、本文中のURLクリックや返信、電話は絶対に行わないでください。受信者を巧みに焦らせる内容であっても、安易に行動しないことが大切です。

SMSに迷惑メールが届いたときの対処法

迷惑メールと思われるSMSが届いた場合の、具体的な対処法をご紹介します。

受信しても無視する

身に覚えのない請求や当選通知は詐欺です。メッセージに反応せず、すぐに削除しましょう。不審な連絡先からのSMSは、開封せずに削除するのが最も安全です。

悪質な場合は警察に連絡する

迷惑メールが執拗に続くなど、悪質性が高い場合は警察に相談しましょう。警察相談専用電話「#9110」に連絡することで、状況に応じたアドバイスを受けられます。情報提供は、新たな被害を防ぐことにもつながります。

迷惑メールの拒否設定をする

同じ送信元から何度も届く場合は、受信拒否設定が有効です。キャリアやデバイスの設定機能を利用して、特定の番号からのSMSをブロックしましょう。また、フィルタリング機能を活用すれば、迷惑メールの受信を大幅に減らすことが可能です。

キャリア公式の対策サービスを利用する

各携帯キャリアは、公式の迷惑メール対策サービスを提供しています。これらのサービスは、迷惑メールやフィッシング詐欺の疑いがあるSMSを自動で検知・ブロックするもので、無料で利用できるものも多くあります。ユーザーからの通報内容を基にフィルター精度も向上しているため、積極的に活用しましょう。

以下は、主なキャリアのSMS迷惑メール対策です。(2025年10月現在)

docomoauSoftbank
無料サービスSMS拒否設定
▼以下の設定が利用できます。
・SMS一括拒否
・危険SMS拒否
・非通知SMS拒否
・国際SMS拒否
・国内他事業者SMS拒否
・個別番号拒否
・個別番号受信
迷惑SMS(Cメール)防止方法
▼以下の設定が利用できます。
・迷惑SMSブロック
・連絡先に登録された人以外をすべてブロック(Androidのみ)
・国内他事業者ブロック機能
・海外事業者ブロック機能
迷惑SMS対策機能
▼以下の設定が利用できます。
・なりすましSMSの拒否
・URLリンク付きSMSの拒否
・迷惑SMSフィルター
・電話番号メール拒否・許可
有料サービスあんしんセキュリティ
SMSを含むトータルセキュリティ対策サービス
220円(税込)/月
迷惑メッセージ・電話ブロック
迷惑SMSや迷惑電話を警告表示

ウイルスバスター™ for au
ウイルス対策、不正サイトへのアクセス規制

※上記2サービスはPontaパス(548円(税込)/月)で利用可能

【キャリア別】SMSの迷惑メールの拒否設定

キャリアごとの迷惑メール拒否設定の手順を解説します。

NTTドコモ

「My docomo」から設定します。「設定」メニュー内の「メール」項目から「SMS拒否設定」を選択し、ネットワーク暗証番号で認証します。「SMSを拒否する条件を指定」から、非通知SMSや海外事業者からのSMS、特定の番号などを指定して拒否設定を完了してください。

▼NTTドコモ SMS拒否設定方法
https://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/spmode/sms/

au

auでは、迷惑SMSを自動でブロックする機能が無料で適用されています。また、有料の「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリを利用すると、警告表示などのさらに高度な対策が可能です。アプリを起動し、画面の案内に沿って初期設定を行ってください。

▼au SMS拒否設定方法
https://www.au.com/support/service/mobile/trouble/mail/cmail/block/
https://cdn.pass.auone.jp/pass/asset/common/anshin/doc/sc_guide_android.pdf

Softbank

「My SoftBank」から設定します。ログイン後、「メール管理」から「迷惑メール対策」へ進み、「SMS」タブを選択します。「電話番号メールの拒否・許可の設定」から、拒否したい電話番号をリストに登録するか、逆に受信したい電話番号だけをリストに登録する方法が選べます。

▼SoftBankのiPhone SMS拒否設定方法
https://www.softbank.jp/support/faq/view/11600

【デバイス別】SMSの迷惑メールの拒否設定

Android、iPhoneそれぞれの標準機能を使った拒否設定の方法です。

Android

Google Play Storeから「メッセージ」アプリをインストールします。アプリを開き、ブロックしたい相手のメッセージを選択後、右上のメニューから「詳細」→「ブロックしてスパムとして報告」を選び、「OK」をタップすれば設定完了です。

iPhone

iPhoneでは標準の「設定」アプリから対策が可能です。「メッセージ」→「メッセージフィルタリング」の項目にある「不明な差出人をフィルタ」をオンにします。これにより、連絡先に登録されていない番号からのSMSは通知されなくなり、「不明な差出人」フォルダに振り分けられます。

特定の連絡先からの迷惑SMSを拒否したい場合は、受信したときに個別に設定可能です。SMSメッセージ上部のメニューの「情報」から詳細を表示し、送信者の電話番号を選択して「この発信者の着信拒否」を選ぶと拒否設定ができます。

SMSに迷惑メールが届かないようにするための対策

迷惑メールの受信を未然に防ぐための基本的な対策をご紹介します。

迷惑メールを開かない

不審なSMSは開かずに削除することが、被害を防ぐための最も効果的な対策です。本文を読むと、ついURLをクリックしたくなる心理に駆られてしまいます。アクションを起こさないことが重要です。

むやみにネットサービスに登録しない

電話番号の入力が求められるネットサービスに登録する際は、運営元が信頼できる企業か必ず確認しましょう。特に「お得」を強調するサービスは、個人情報の収集を目的とした悪質なものである可能性があります。登録前に社名を検索する習慣をつけましょう。

アプリでセキュリティを強化する

セキュリティアプリを導入することで、不正なサイトへのアクセスをブロックしたり、マルウェア感染による情報漏洩を防いだりできます。迷惑メールのフィルタリング機能を持つアプリも多く、セキュリティ強化に役立ちます。

警察機関へ連絡する

迷惑メールは、時に詐欺や脅迫といった犯罪行為につながります。不審に思ったり、少しでも不安を感じたりした場合は、一人で悩まずに最寄りの警察署やサイバー犯罪相談窓口に連絡しましょう。

関連リンク:政府広報オンライン 暮らしに役立つ情報
https://www.gov-online.go.jp/article/201309/entry-7508.html

迷惑メールの情報を警視庁のサイトで確認

警視庁のWebサイトでは、情報セキュリティに関する最新情報や、フィッシング詐欺などの具体的な手口が公開されています。トップページの「安全な暮らし」→「情報セキュリティ広場」から確認できます。不審なSMSが届いた際に、同様の事例が報告されていないかチェックするのに役立ちます。

また、警視庁には迷惑メールについての相談窓口があります。サイトに相談先の情報も明記されているので、疑わしいSMSを受信したときには以下のサイトにアクセスして確認し、必要に応じて相談を申し込みましょう。

▼警視庁 迷惑メールに関する情報提供
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/johoteikyo/anket/mail.html

企業の皆様へ:そのSMS、迷惑メールだと思われていませんか?

法人から顧客へSMSを送信する場合、送信方法によっては迷惑メールと判定されるリスクがあります。SMSの送信方法には「国内直収接続」と「国際網接続」があり、後者は海外の通信網を経由するため、受信者側の設定によってブロックされやすくなります。顧客への到達率を高め、信頼性を確保するためにも、SMS送信サービスは「国内直収接続」に対応したものを選びましょう。

また、個人の迷惑メール対策で見てきたように、SMSで最も重要なのは「送信元の信頼性」です。これは、法人がお客様にメッセージを送る際も全く同じです。知らない番号からのSMSは迷惑メールと警戒されやすく、開封されずに削除されてしまうことも少なくありません。

これらを踏まえると、お客様に確実にメッセージを届けて安心して開封してもらうためには、以下の点が重要になります。

  • 安定した国内網からの送信: 海外の通信網を経由する「国際網接続」は、迷惑メールフィルターにブロックされやすくなります。キャリアと直接接続された「国内直収接続」のサービスを選ぶことで、高い到達率を実現できます。
  • 「誰から」か分かる送信元: 送信元の番号がキャリアごとに異なると、お客様を混乱させてしまいます。キャリアによらず送信元番号を統一できる「キャリア共通番号」を利用すれば、「公式な通知」としての信頼性が高まり、なりすまし対策にも有効です。

SMSを悪用したフィッシング詐欺への取り組みとして、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯キャリア4社は共同で、企業の正規なSMS送信元番号を公開する公式サイト( https://japansms.com )を運営しています。これは、受信者がSMSの送信元が正当なものかを確認できるようにする、業界全体のセキュリティ強化に向けた大きな一歩です。

もはや、法人にとってSMS配信は「ただ送って届ける」だけでは不十分です。いかにして「自社が正規の送信元であると証明」し、「お客様に信頼してメッセージを開封してもらうか」が、コミュニケーション成果を左右する最も重要な鍵であるといえるでしょう。

法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」

KDDIが提供する「KDDI Message Cast」は、高い到達率と信頼性を両立する法人向けSMS送信サービスです。

「SMSの信頼性が問われる時代」の課題を解決し、お客様のビジネスを成功に導くためのソリューションを提供します。

ステップ1:『SMS共通番号』で、信頼の土台を築く

まずは、お客様が不安に思った際に「本物だ」と確認できる手段を提供することが不可欠です。KDDI Message Castの「キャリア共通番号オプション」をご利用いただくことで、貴社の公式番号を前述の公式サイトへ掲載することが可能です。

掲載申請は弊社がサポートし、貴社の信頼性をスムーズに「見える化」します。お客様に安心して開封してもらえる、確かな土台を築きます。

ステップ2:次世代サービス『RCS』で、「一目でわかる信頼」を届ける

しかし、お客様がわざわざWebサイトで番号を確認しに来て、初めて信頼性が伝わるというのはあくまでも「受動的」な対策です。

KDDI Message Castが提供する次世代メッセージサービス「RCS」は、メッセージが届いた瞬間に信頼性を伝える「能動的」なソリューションです。

  • 公式認証マーク: キャリアの厳格な審査を通過した企業のみに表示。一目で公式アカウントだと分かります。
  • ブランドロゴ・企業名表示: 送信元が番号ではなく貴社の名前で表示され、お客様を迷わせません。

「SMS共通番号」が身分証の提示だとすれば、「RCS」は“顔なじみの担当者”が直接語りかけるようなものといえます。この圧倒的な信頼感と視覚的な訴求力により、RCSはSMSに比べクリック率が1.5〜2倍に向上した実績もあります。

もちろん、RCSが利用できないお客様には「共通番号掲載済みのSMS」を自動で送信。すべてのお客様へ、それぞれの環境で最も信頼性の高いメッセージを届けることが可能です。

【 KDDI Message Cast RCS についてはこちら 】

信頼を土台に、ビジネスを加速させる豊富な機能

  • 高い到達率: キャリア品質の「国内直収接続」で、メッセージを確実に届けます。
  • 誤配信防止: 電話番号の持ち主が変わっていないかを確認し、個人情報漏洩リスクを低減します。
  • 具体的な導入効果: 金融業界でのローン承認率20%改善、不動産業界での申込受付率2.3倍など、様々な業界で成果を上げています。

KDDI Message Castは、初期費用・月額費用は不要で、メッセージが届いた分だけの従量課金制です。コストを抑えながら、お客様との確実なコミュニケーションを実現します。

まとめ

SMSの迷惑メールによる被害は増加傾向にあり、個人での対策が不可欠です。本記事で紹介した拒否設定やセキュリティ対策を実践し、安全なSMS利用を心がけましょう。

一方、法人としてSMSを顧客コミュニケーションに活用する際は、メッセージが確実に届く信頼性の高いサービスを選ぶことが重要です。KDDI Message Castは、キャリア品質の「国内直収接続」により、98%という高い到達率を実現しています。顧客との重要なコミュニケーションを確実にするため、ぜひ弊社のサービスをご検討ください。

SMS活用法・事例集をダウンロードする(1分)

本書のポイント

本書から一部抜粋

  • 従来のコミュニケーション手段(電話や郵便物etc)の課題と、SMSを活用する3つのメリット
  • ビジネスシーンにおけるSMS活用事例を、利用用途別に21パターンご紹介
    →利用用途例:リマインド、本人確認、督促連絡、Webサイト誘導、顧客掘り起こしetc
  • KDDI Message Castの仕組みと、他サービスとの比較