050SMSとは?送受信の可否や利用する際の注意点について解説!

インターネット回線を利用したIP電話サービスの050番号は、コスト面からもビジネス用の電話としても注目されています。しかし「050番号でもSMS(ショートメッセージサービス)は使えるのか?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、050番号でのSMS利用の可否やその理由、利用する際の注意点や実際の活用法についてわかりやすく解説します。
目次
050番号でSMSは使えるの?

050番号でSMSを利用することは可能なのでしょうか?ここでは、050SMSの基本的な特徴と、送受信に対応しているかどうかを説明します。
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050SMSの特徴
通常のSMSは、090・080・070といった携帯番号同士が、携帯キャリアの通信網を介して直接やり取りするP2P(Person to Person)方式が基本です。通信キャリアが自社で管理する「閉じられたネットワーク」を使ってメッセージを送受信するため、高い到達率と安定性が確保されています。
一方、050SMSはIP電話に割り当てられる050番号を発信元として、インターネット回線を通じてSMSを送信します。しかし、050番号にはSMS機能が標準搭載されておらず、一般的なSMSアプリやIP電話アプリからは直接メッセージを送信することができません。そのため、050SMSを送信するためには専用の仕組みや外部サービスを利用する必要があります。
050SMSで送受信はできるのか?
050番号でSMSを利用するには、いくつかの方法があります。ひとつは、格安SIMのSMS対応オプションを契約する方法です。これにより、SMSの送受信が可能になります。
そのほか、「textPlus」などの海外製IP電話アプリを活用する方法もあります。これらのアプリを使えば、050番号とは異なるものの、アメリカの電話番号を無料取得して、SMSの受信ができる場合があります。
法人向けには、「アグリゲーター」と呼ばれるSMS送信事業者を利用する方法もあります。アグリゲーターは、企業と携帯キャリアのSMSネットワークを橋渡しする役割を担い、050番号を送信元に設定して、クラウド型の配信システムからSMSを一斉送信することが可能です。
なお、050番号でのSMS受信については、アグリゲーターの仕様によっては、システム上で受信が可能になるケースもあります。導入前に対応しているかを確認しましょう。
050SMSのメリット
050SMSにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、注目すべき2つのメリットを取り上げて、詳しく説明します。
高い到達率と開封率
SMSは、メールやチャットアプリに比べて圧倒的に開封されやすいのが特徴です。通知が即時に表示されるため見逃されにくく、重要なお知らせやリマインドの手段として非常に適しています。
050SMSも同様に、携帯電話番号宛てに直接メッセージが届くため、高い到達率と開封率が期待できます。特に、DMやメールのように迷惑フォルダに振り分けられる心配がないので、ユーザーの目に触れやすく、情報を素早く確実に届けたいシーンで効果が期待できます。
低コストで導入しやすい
050番号は、音声通話が安価なだけでなく、SMS送信機能も比較的低コストで導入できるのが特長です。特に、少量から始められる法人向けのSMS配信サービスを活用すれば、高額な初期投資や専用設備の導入も不要です。電話番号の追加契約も必要ないため、スムーズかつ手軽に運用を開始できます。
コストを抑えながらも、確実に情報を届けられる手段として、ビジネスにおいて有力な選択肢となるでしょう。
050SMSを利用する際の注意点


050SMSを利用する際には、いくつかの注意点を事前に理解しておくことが重要です。050SMSにはできないこともあるため、導入前にこれらの制約をしっかり把握しておきましょう。
送信先のチェック
050SMSを利用する際は、送信先の電話番号が正しいことを事前に確認することが非常に重要です。SMSは送信後に「メッセージが相手に届いたか」「間違った番号に送信されていないか」を確認する手段がなく、誤送信が発生するとメッセージが届かないだけでなく、情報漏洩のリスクも生じます。
特に、顧客や会員への一斉送信時には、最新の連絡先情報を基にリストを整備して、送信前に十分な確認を行うことが重要です。
一部の電話番号へのメッセージの制限
050SMSは、すべての携帯電話番号に送信できるわけではありません。例えば、110番や119番などの緊急電話番号にはメッセージを送信できません。また、機種やキャリア、受信側の設定によっては、SMSの受信が制限される場合があります。
特に、格安SIMや一部の法人回線では、SMS受信がブロックされているケースもあります。確実にメッセージを届けるためには、対象ユーザーの通信環境を事前に確認しておくことが重要です。
一方通行のSMSとなってしまう
050SMSは、一般的に送信専用として提供されるケースが多く、受信者からの返信ができない場合がほとんどです。そのため、問い合わせ対応など双方向のやり取りには適しておらず、「返信不要」の通知用途に限定して活用するのが最適です。
顧客との双方向のコミュニケーションが必要な場合は、別の連絡手段を併用するか、アグリゲーターに確認のうえ、送受信に対応したサービスの導入を検討する必要があります。
認証ができない場合がある
SMS認証(2段階認証など)に050番号を使用できないケースがあります。多くのサービスでは、本人確認を目的とした認証コードの送信先として携帯キャリア番号(090/080など)を前提としているため、050番号には対応していないケースがほとんどです。
ビジネスでログイン認証や登録作業が発生する場面では、サービスの利用条件を事前に確認しておくことが大切です。
050SMSの活用事例
ここでは、050SMSをビジネスで活用している事例をいくつか紹介します。
SMS認証
たとえばオンラインバンキングでは、ログイン時に登録済みの電話番号宛てにSMSでワンタイムパスワードが送信され、それを入力することで初めてログインが完了します。
このように、多くのWebサービスやアプリでは、アカウント登録やログイン時に二段階認証やSMS認証を取り入れ、不正アクセス対策を強化しています。
SMS認証を導入することで、第三者によるなりすましや不正利用のリスクを大幅に軽減でき、セキュリティの信頼性が高まります。
顧客サポートや問い合わせ対応
050SMSは、顧客対応の自動化や業務効率化を図るうえで有効な手段のひとつです。
たとえば、お問い合わせに対して「ご連絡ありがとうございます。担当者より折り返しいたします」といった一次対応の自動メッセージを送信することで、顧客に安心感を与えることができます。
さらに、フリーダイヤルの電話番号をSMSで案内すれば、通話料の負担をかけることなく、スムーズに双方向のやり取りへとつなげることも可能です。
予約確認や来店のリマインダー
予約型サービス業(美容院、クリニック、飲食店など)では、来店リマインダーや予約確認の連絡手段として050SMSが利用できます。前日にSMSで「明日のご予約を確認いたします」と通知することで、無断キャンセルを防ぎ来店率を向上させることができます。
050SMSによる予約確認や来店のリマインダーは導入のハードルが低く、電話よりも手間がかからないので、少人数体制の業種でも実践しやすい活用法です。
メールマーケティングを始めるなら「KDDI Message Cast」
050SMSをビジネスで効果的に活用したい方には、法人向けSMS配信サービス「KDDI Message Cast」の導入がおすすめです。顧客の電話番号リストを使って、ターゲットに対して一斉にSMSを配信でき、到達率98%以上、開封率80%以上という高い実績を誇ります。
また、KDDI Message Castは、地方自治体、病院、不動産管理会社、KDDIなど、さまざまな業種・業界で導入されており、信頼性と実績を兼ね備えたサービスです。さらに月額費用無料で導入しやすく、はじめてのSMS活用にも適しています。
まとめ


050SMSは、IP電話番号からでもSMSを送れる仕組みとして、ビジネスの現場で注目されています。高い到達率や導入コストの低さといったメリットがある一方で、送信先の制限や一方通行の仕様など、注意すべき点もあります。SMS認証や問い合わせ対応、来店リマインダーなど、具体的な活用例を参考にしながら、自社に合った運用方法を検討してください。
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