スマートフォンのメッセージアプリでRCSを利用していると、「既読」がつく場合とつかない場合があることに気づくかもしれません。RCSの既読機能はLINEなどのチャットアプリと似た仕組みですが、端末やキャリア、設定状況によって動作が異なります。

この記事では、RCSの既読機能の仕組み、既読アイコンの見方、既読をオフにする設定方法、既読がつかない場合の対処法を解説します。法人利用でのRCS既読機能の活用ポイントについても紹介します。

RCSとは?

RCS(Rich Communication Services)は、SMSの後継となる次世代メッセージング規格です。電話番号をベースに、画像・動画・ボタンなどのリッチコンテンツを送受信でき、既読確認やタイピングインジケーター(入力中表示)にも対応しています。

RCSは専用アプリのインストールが不要で、AndroidではGoogleメッセージアプリ、iPhoneではiOS 18以降の標準メッセージアプリで利用できます。

RCSの基本的な仕組みやSMSとの違いについては「RCSとは?SMSとの違いからビジネス活用方法・導入事例まで解説」で詳しく解説しています。

RCSに既読機能はある?

RCSには既読機能が標準搭載されています。送信したメッセージが相手に開封されると、送信者側のアプリ上に「既読」のステータスが表示されます。

ただし、既読表示が機能するにはいくつかの条件があります。

既読機能が動作する条件

  • 送信側・受信側の両方がRCSを有効にしていること
  • 受信側が既読送信をオフにしていないこと
  • データ通信またはWi-Fiに接続されていること
  • RCS対応のメッセージアプリを使用していること(Googleメッセージ、iOSメッセージ等)

上記の条件が1つでも満たされない場合、既読は表示されません。

RCSの配信状況を示すアイコンの見方

RCSメッセージの配信状況は、メッセージの右下に表示されるアイコンや文字で確認できます。

Android(Googleメッセージアプリ)の場合

アイコン意味説明
時計マーク送信中メッセージがサーバーに送信処理中
チェックマーク1つ送信完了メッセージがサーバーに到達
チェックマーク2つ配信完了相手の端末にメッセージが到達
塗りつぶしのチェック2つ既読相手がメッセージを開封済み

iPhone(メッセージアプリ)の場合

iPhoneでは、メッセージの下部に「開封済み」の文字と時刻が表示されます。表示形式はiOSのバージョンやキャリア設定によって異なる場合があります。

注意点

アイコンが「送信完了」のまま変わらない場合、以下の可能性があります。

  • 相手がRCSを有効にしていない(SMSにフォールバックされた)
  • 相手が既読送信を無効にしている
  • 相手の端末がオフラインである

RCS同士なのに既読がつかない場合の対処法

双方がRCSを利用しているはずなのに既読が表示されない場合、以下のポイントを確認してください。

対処法1: 相手の既読設定を確認する

相手側で「開封通知の送信」がオフになっていると、メッセージを開封しても既読は送信されません。この場合、送信者側では「配信完了」のステータスまでしか確認できません。

対処法2: 通信環境を確認する

RCSはデータ通信を利用するため、Wi-Fiやモバイルデータ通信が不安定な場合、既読ステータスの更新が遅れることがあります。相手がオフラインの状態でメッセージを受信した場合、オンラインに戻った後にまとめて既読が反映されます。

対処法3: アプリを最新バージョンに更新する

Googleメッセージアプリやキャリアの設定が古いバージョンのままだと、既読機能が正しく動作しない場合があります。Google PlayストアやApp Storeからアプリを最新版に更新してください。

対処法4: RCSが有効になっているか確認する

以下の手順でRCSの有効状態を確認できます。

Androidの場合:

  1. Googleメッセージアプリを開く
  2. 右上のプロフィールアイコンをタップ
  3. 「メッセージの設定」を選択
  4. 「RCSチャット」がオンになっていることを確認

iPhoneの場合:

  1. 「設定」を開く
  2. 「アプリ」>「メッセージ」を選択
  3. 「RCSメッセージ」がオンになっていることを確認

対処法5: SMSにフォールバックしていないか確認する

メッセージがRCSではなくSMSとして送信されている場合、既読機能は使えません。Android(Googleメッセージアプリ)では、送信ボタンの色や「チャットの機能」表示の有無でRCS/SMSの区別ができます。メッセージ入力欄に「チャットメッセージ」と表示されていればRCS、「テキストメッセージ」と表示されていればSMSです。

RCSの既読機能をオフにする方法

既読を相手に知られたくない場合、送信を無効にする設定があります。

Androidでの設定

  1. Googleメッセージアプリを開く
  2. 右上のプロフィールアイコンをタップ
  3. 「メッセージの設定」を選択
  4. 「RCSチャット」をタップ
  5. 「開封通知を送信」をオフにする

この設定により、自分がメッセージを開封しても、相手には既読が通知されなくなります。

iPhoneでの設定

  1. 「設定」を開く
  2. 「アプリ」>「メッセージ」を選択
  3. 「開封証明を送信」をオフにする

注意点

既読をオフにすると、自分も相手の既読状況を確認できなくなる場合があります(アプリや設定によって動作が異なります)。業務上の連絡では、既読機能をオンにしておくことで、メッセージの到達確認として活用できます。

RCSで個別に既読マークを表示させる方法

Googleメッセージアプリでは、特定の相手に対してのみ既読設定を変更する機能は標準では提供されていません。既読設定はアプリ全体に適用されます。

ただし、RCSメッセージとSMSメッセージは自動的に区別されるため、RCS対応の相手とのチャットでのみ既読が機能します。SMSで送信されたメッセージには既読機能は適用されません。

RCSの既読マークに関するQ&A

Q: RCSの既読はグループチャットでも機能しますか?

A: RCSのグループチャットでも既読機能は利用可能です。ただし、グループメンバー全員がRCSを有効にしている必要があります。1人でもSMSのみの端末が含まれると、グループ全体がSMS/MMSにフォールバックされ、既読機能は使えなくなります。

Q: 既読をつけずにRCSメッセージを読む方法はありますか?

A: 端末の通知プレビュー(ロック画面やプルダウン通知)でメッセージ内容を確認すれば、アプリを開かない限り既読はつきません。ただし、通知からメッセージを展開する操作は、一部の端末では「開封」として扱われる場合があります。事前に「開封通知を送信」をオフにしておくのが確実です。

Q: 法人向けRCS配信でも既読を確認できますか?

A: KDDI Message CastのRCS配信では、配信先の端末がRCSに対応している場合、開封率(既読率)をレポートとして確認できます。SMS配信では把握が難しかった「メッセージを読んだかどうか」を数値で把握でき、配信内容の改善に活用できます。

Q: iPhoneでRCSの既読が使えるキャリアは?

A: 2026年2月時点で、iPhoneでのRCS利用はau・UQ mobile・povo1.0・povo2.0・au回線利用のMVNOが対応しています。au・UQ mobile・povo1.0は2025年10月16日から申し込み不要で自動有効化(iOS 18.4以上)、povo2.0・au回線利用のMVNOは2025年12月16日から利用可能です(iOS 26.2以上が必要)。ソフトバンク・ドコモのiPhoneユーザーは+メッセージアプリでのRCS利用が主な手段です。

法人向けSMS送信サービスなら「KDDI Message Cast」

法人向けのメッセージ配信では、RCSの既読機能を活用した配信効果の可視化が注目されています。

KDDI Message Castは、RCS・+メッセージ・SMSを統合的に配信できる法人向けサービスです。RCS対応端末には画像・ボタン付きのリッチメッセージを送り、非対応端末にはSMSで自動フォールバックするため、全顧客に確実にリーチできます。

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まとめ

RCSの既読機能は、メッセージの開封状況を把握するための便利な機能です。RCS対応端末同士であれば既読が自動的に表示されますが、設定や通信環境によっては既読が表示されないケースもあります。

既読表示が不要な場合は、AndroidやiPhoneの設定から「開封通知」をオフにすることで無効化できます。

法人利用では、RCSの既読(開封率)データを活用して配信内容の効果測定と改善サイクルを回せる点が大きなメリットです。KDDI Message CastのRCS配信なら、既読率・クリック率の可視化に加え、RCS非対応端末へのSMSフォールバックにも対応しています。

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